「ソニー、新型PS3にPS2との互換性を搭載する意向 - GIGAZINE」ってちょっと待て…

http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20080117_ps3_ps2/

はてブのコメント反映が重すぎてわけわからん状態なのでこちらでツッコミを入れたい。
まず元記事の論拠となっているエミュレータ開発者募集は2007年の5月頃に掲載されたもの。PS2互換を切り捨てた40GB発売よりも前である。当時、今更アホかと呆れた記憶があった。
2chからだがちゃんと去年5月の魚拓もある*1
http://web.archive.org/web/20070622104651/www.scei.co.jp/synthesis/index.html

07/05/18 『PLAYSTATION®3 互換機能開発エンジニア』を追加しました。

ハード的に実現されている現在のPS3PS2互換機能は明らかなコストアップ要因であり、当初からSCEは当然ハードを削りソフトで代価する方向で検討を進めていただろう。しかし結果的には満足のいくソフトエミュレーションを今にいたって実現できておらず、方針転換して当面のPS2互換切り捨てという道を選んだのはご存じの通りである。
つまり、今のタイミングであえてこの募集を論拠とすることには首を傾げざるをえない。

また最初にPS2互換機能を省かれた40GB版PS3発売時にはこのようなインタビューも上がっていることも書き添えておく
http://japanese.engadget.com/2007/10/08/40gb-playstation3-cannot-handle-bc/

Sharples氏によれば廉価版PS3はEE+GSともに省略されているため、「多数のタイトルについて正確なソフトウェアエミュレーションを保証することは技術的に困難であり、また多くの時間と費用が必要となる」ことから、ソフトウェアエミュレーションは将来的なアップデートとしても提供の予定はないとしています。

もちろん、今後PS3上でのPS2のソフトエミュレーションが絶対無いとは言い切れないし、SCEとしても載せられんなら載せたいだろう。しかし、実現の可能性はまだまったく暗中にあると考えた方がいい。

*1:観測し続けていたわけではないので一度取り下げられて最近再アップされた可能性はあるが、少なくとも現在表示されている更新履歴を見る限りそんな形跡は無い