ドラゴンクエストI&II HD-2D DQ1クリア

NINTENDO Switch2がやっと手に入ったものの、あまりピンとくる新作が無いなぁと思っていたところ、

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こちらのインタビュー記事を読んで興味をそそられたので「ドラゴンクエストI&II HD-2D」を購入。3連休の半分ほど使ってDQ1からプレイして一気にクリアまで駆け抜けました。約19時間くらいかな。難易度は普通のものを選択しましたが、かなり歯応えのあるバトルが楽しめる内容でした。

■厚みを増したストーリー

1から3のいわゆる「ロト三部作」として物語が肉付けし直されており、名も無き、勇気と力をもつ若者が、「勇者」として認められていく様子がそれなりに丁寧に描かれます。

またローラ姫についても単なる囚われの姫ではなく、精霊ルビスの言葉を伝える巫女的な立ち位置が与えられ、その秘密を狙う竜王配下の魔物による精神的な責め苦に、折れそうになりながらも耐え続けるという風に描写されており、キャラクターとしての魅力はかなり増しているかなと。救出後の存在感もかなり盛られてますしね。

救出後のラダトームまでの道中は戦闘のたびに「さす勇(さすがは勇者様と褒めてくれる)」してくれるので捗るぞ(何

それ以外では、精霊ルビスや妖精族、ドワーフ族といったのちのシリーズで描写が増えた要素が取り込まれて、シンプルだった物語がより賑やかなものになっていました。

竜王についても次代のマスタードラゴンとして生まれながらも闇に取り込まれ、操られる存在としての悲哀が足されていたかなと。

個人的にグッときたのは「もんしょう」のあたりでしょうか。最初気づいてなかったのですが、グラフィックとして出てきた際に一気に理解が進んでなるほどなぁと。

■戦略性の高いバトルシステム

もともとは極めてシンプルだったDQ1のバトルですが、本作ではとくぎシステムなども組み込まれて、たたかうの連打では済まない戦略性が求められるバトルとなっています。

特に中盤以降のボス戦はオリジナルよりもかなり回数も増えており、それぞれ特色のあるボスの手練手管に対抗していく必要があります。基本、行動パターンがあるのでそれを把握して戦うのが基本になってます。

また作中でも触れられるのですが、補助系の呪文やとくぎもキッチリ使わないと普通の難易度を選択していても正直かなりキツい戦闘になります。場合によっては装備も調え、呪文やブレスへの耐性を高める必要があります。

正直ここまで「大ぼうぎょ」や「うけながし」が大活躍するバランスになってるのは珍しいのではないかなと。なんせ最初から最後まで完全にソロ戦闘なのに対して、敵は複数当たり前、さらには2回攻撃などもごくごく普通に仕掛けてくるのでたまったものではないです。

この辺は正直賛否が分かれるとは思いますが、厳しい戦闘を勝ち抜いたカタルシスはやはり印象深いので、記憶に残るという意味では正解かなとも。

どうしようもなくなったら何度でも途中で難易度変更できますしね。

■充実のシステムサポート

中盤以降の戦闘難易度は高めなのでわりとサクッと全滅しますし、ボス戦も前述のようにまずはタイムラインを把握してからがスタートみたいな状況なので情報無しで初見で勝つのは難しい面がありますが、雑魚戦闘後のオートセーブや、ボス戦は最初からやり直す機能などが充実しており、取組はし易い形になっています。もちろん所持金減らして教会に戻ることも可能です。

まあ、そのぶんなんも考えてないと延々と全滅し続ける羽目になったりするのですが、そういう面にやりがいを見出せる方には良いのかなと。

■まとめ

クラシックな内容を今風に丁寧にアップデートし、
ロト三部作」としての構成を意識した、完成度の高いリメイクでした。

 

単なるリメイクではなく、“オリジナルを再構築した新しい作品”という印象が強く、
シリーズのファンはもちろん、初めて触れる人にもおすすめできる内容かなと(にしちゃバトルの難易度高いけどね