エロマンガ買いで出来るだけ失敗しないための3つの処方箋+おまけ

このへんを受けて、たまにはちょっと真面目に書いてみようかと。
まず大前提として。エロ漫画で重要なのは、その作品が自分の何らかの欲求を満たしてくれるかどうかです。大きくはエロス分ですが、何にエロスを感じるかはその人によって大きく違います。
このように個々人の趣味性に強く影響されるエロ漫画評価において、根本的にまったく失敗しないということは無理です。たとえハズれたと思っても、安くないとはいえ死ぬほど高いモノでもないので勉強だと思ってください。
とはいえ、ハズレを出来るだけ引きたくないというのは当然の話ですし、完全に…は無理でも出来るだけ失敗しないための処方箋的なものをつらつらと。わりと当たり前の話ばかりなのですがね。

  • 処方箋 その1【己を知れば百戦危うからず】

まず自分の趣味嗜好について認識を深めるべきです。一口にエロ漫画といっても多種多様な趣向が存在します。例えば純愛系か凌辱系か、ストーリー重視系かエロ重視系かとかが分かりやすい所でしょうか。もちろん、より細かい、例えばMC系、ふたなり系、レズ系、SM系、破壊系、鬱系、孕ませ系、ショタ系等々もこれに含まれます。まあ、何も難しいことではなく、要するに自分の好みにあったものを買うようにすればいいよねということです。色々と見ているとここの部分を疎かにしている人は結構居ます。

では、自分の好みを知るにはどうするべきかですが、まずはエロ漫画雑誌を購入するなどして色々な作者さんの作品に触れてみるのがいいでしょう。出来れば何冊かを数ヶ月単位で続けて読んでみることです。その中でお気に入りの作者さんが出来たならばそれを追いかけるもよし、お気に入りの趣向が見つかればそれを追いかけるもよし。むやみやたらに購入するよりはハズレにくくなるでしょう。

  • 処方箋 その2【門戸は広く大きく開けよ】

処方箋その1を実行した場合に次にぶち当たるのは【嗜好の壁】です。自分の好みに合わない作品を見なければ、確かにハズレは引きにくくなりますが、それらを全くなかったことにしてしまう…というのは可能性を狭める行為でもあるということを認識すべきです。絶を持って接するのではなく、受を持って接しましょう。あなたが気付かなかった新しい快楽はすぐそこに眠っているのかもしれません。
もちろん受け入れがたいものも存在するでしょうが、逆に自分の限界が明確化されれば、そこだけ避ければよくなるという側面もあります。
また、人の趣向というのは変化してくるものです。単純に深まる場合もあれば、全く違ってしまう場合もあります。常に処方箋その1で自己認識をしながらその2を使って変化に対応していってください。

  • 処方箋 その3【レビュアの趣向を把握しろ】

私も含め、ネットでエロ漫画レビューを公開しているサイトも随分と増えてきました。そこでレビューを読むときの根本的な注意点を。まずはレビュアさんのレビューを何本か、多ければ多いほどいいのですが、ともかく読んでみるべきです。それらから出来るだけレビュアさんの採点基準を把握することが重要です。そうすれば、その1で判明した自分の嗜好とレビュアの嗜好とのズレが認識できるようになってきます。有名なレビュアだから信じるというのではいけません。必ず自分でそのレビュアを評価、認識した上で、参考にすべきかどうかを決めて下さい。まったく参考にならない場合もあるでしょうし、部分的に参考になる場合もあるでしょう。上手い具合に美味しいところ取りをしていければ、その1やその2で発生する自己負担を軽減出来るはずです。

  • 処方箋 おまけ【アンソロジーにはご用心】

近年、業界全体の平均レベルの上昇も著しく、10年ほど前と較べるとどうしようもないハズレというのは引き辛くなっているのですが、大きく口を開けた落とし穴がひとつ。それが【アンソロジー】です。現在発行されている大半のアンソロジーは特定の縛り(エロゲーや、アニパロ系、特定嗜好など)を設けての多数作家による短編集であり、その縛りに惹かれて買ってしまう人が多いと思いますが、正直出来が厳しい原稿が多いのが実情です。もちろん例外は常に存在するわけですし、全く手を出さないというのは処方箋その2に反してしまいますが、ギャンブル性の高さは否めません。
アンソロジーを購入する場合の注意点は

    • 裏表紙などで参加作者名をチェックする。また--「イラスト」のみなのか「コミック」のみなのか分かるようならば注意する。看板クラスの作者さんの場合、表紙のみとかイラスト1枚のみとかザラにあります。
    • 1,2本でも当たればいいや程度の覚悟で臨む。そういう世界です。
    • 書き下ろし集か再録集(雑誌掲載&単行本掲載済みの原稿をテーマに沿って集めたもの)も注意する。買ってみたが読んだことあるのばっかりだったという罠です。

あたりに気を払うべきです。

とりあえず思いつくのはこんなところでしょうか。乱文ですが何かの参考になればということで:D

追記

おまけその2【表紙買いの難しさ】というのを書きました。よろしければどうぞ。